長野県の建築設計事務所 吉田 満+保科 京子


by studio-aula
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柿の木の下で

解体から雨が続いて本当にご苦労の多かったリノベーションの現場が屋根にルーフィングが敷かれ漸く一安心。
敷地にある柿の木は甘柿と渋柿とあり、瓦葺の屋根にとても似合います。
安曇野の原風景の様なこの景色を見ると苦労はしても既存建物を残して良かったとしみじみ感じます。

周囲を田畑に囲まれ池や納屋は残り、大きなスケールの風景に広い敷地を持つ農家住宅は安曇野の象徴的な景観のひとつ。
もしも全てを解体し新築するとしたらどうしても敷地に対しての住まいは現代的になり機能を重視した形になります。
今、2階の窓から見える自分の家の下屋のその土の下に広がる田や柿の木、そして季節感を伝える山々の移ろいは何にも代えがたいものがあると再認識しました。
また、残した通し間はわずかではあってもそのスケールの低さや残された柱、窓から見える庭の緑は以前の家と変わらずホッとした安らぎと懐かしさをもたらせてくれます。
設計をした私たちでさえ、感慨深く家主さんにとっては尚更だろうと想像を巡らせています。

増改築を超えた大規模なリノベーション
苦労しても残していくことは先祖や先人の考えや記憶を伝えるという意義を感じる毎日です。


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by studio-aula | 2016-10-12 16:24 | EPISODE-M(リノベ)安曇野市 | Comments(0)